心の軸をもういちど

大地震から2ヵ月が過ぎ、少し、心も元通りになって気がしています。
揺れ、暗闇、孤立、すべてが恐ろしかったのですが、
何が本当にこたえたのか、を考えてみると、
「安全・安心の場であるはずの自宅が、危険・不安の場に変わってしまった」
ということだと気がつきました。
自分の碇を下ろす場所が不安定になると、人間、もろいものですね。
実感しました。

その中で、もう一度、軸を取り戻すきっかけとなったものを3つ、記録しておきます。

1)ドリカムの「何度でも」
地震直後、交代番で会社に詰めていたとき、
NHKラジオで、聴取者からのリクエストでかかった曲です。
この曲にリンクするドラマは見ていなかったのですが、それでも、なにか、はっとする力が流れ込んでくるのを感じました。
なんだろう、この吉田美和さんの歌う力って。
怯えて閉じこもっていた、心の洞から、ふと顔を上げてみるきっかけになりました。
忘れられない一曲になりました。

2)古井由吉さんの文章
4月18日の朝日新聞文化面に、「古井由吉→佐伯一麦往復書簡」という記事が掲載されました。
その一節を引用します。

さてこの先、災害は人知で完全に防げるとひきつづき思って行くか、それとも、尽くすべきことは尽くすが、人はつねに危機を踏んで生きるよりほかにないと観念するか。


そうだ、この先、危機の刃の上を観念して渡って行かなくてはいけないのだ、という覚悟がこれを読んだときに生まれました。
地震対策はできるだけやる、だけど、地震が来たら、速やかに逃げよう、それでいいじゃない、と思うようになったのでした。

3)ポルトガル語
地震前から、Lang-8にポルトガル語で日記を書く練習をしていました。
地震直後から、私の日記を添削してくれていたブラジルの方々より、安否を気遣うメッセージが届き始めました。地球の反対側で、こんなにも心配してくれている人たちがいる、ということに、どれだけ心が救われたことでしょう。
そして、また、ポルトガル語日記を再開し、語学の勉強に没頭するひとときが、また、気持ちを静めるのにとても有効でした。

この先、また大きな地震は来ると思っています。
そのとき、どうなるかはわかりませんが、何度でも軸を立て直して暮らしていこうと思っています。
by hao3chi1 | 2011-05-15 08:22 | 日記 | Trackback | Comments(6)
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Commented by yukinachan55 at 2011-05-15 09:55
おはようございます。
少しずつ日常を取り戻されている様子
ほっとしています。
決してあわてないでゆっくりなさってください
兼高かおる氏の本の中の
「なせばなる、なさねばならぬ何事も ならぬは人のなさぬなりけり」
そしてとことんやった後で
「イン・シャー・アッラー」「何事も神の思し召しのままに」と
この柔軟さに安心すると同時にとても勇気付けられました。
Commented by hao3chi1 at 2011-05-15 16:38
yukinachan55さん、コメントありがとうございます。
ご心配おかけしました。
ゆっくりとゆったりと、自分をいたわりながら、暮らしていこうと思っています。
Commented by nihaoperio at 2011-05-15 21:28
はおさん、こんにちは。
私も徐々に復活しています。
が、先週上司に「そろそろ飲み会を・・」と言われた時に、「地震が来るかもしれないのにいけません!」と強い口調で言ってしまい、ああまだ完全復活じゃないや・・とほほ、と思いました。
語学は心のよりどころになりましたねー。
それから、はおさんとのツイートのやりとりも。
本当にありがとうございました。
ぼちぼちまいりましょう。
Commented by hao3chi1 at 2011-05-16 05:58
ぺりおさま、こちらこそ、ツイートではお世話になってます。
いやー、地震は絶対来るので、私も未だに、JRで遠出はできずにおります。自力生還が可能な範囲が行動範囲になってますよ。ま、仕方ないですね。
Commented by rorobird at 2011-05-17 07:59
こんにちは。わが家はまだ震災の後片付けが終わりません。
本棚がすべてやられた書斎には、余震の続く時期は入ることもできませんでした。
生活全般について、いろいろ考えることが出てきますね。
穏やかな心で暮らせる日が戻りますように。
Commented by hao3chi1 at 2011-05-17 14:26
roroさま、いや、うちも、本棚周辺はあまり手がついていません。とりあえず、元の本棚に入れたくらいかな。ぎっしり入れると飛び出ない、と読んだので、ぎしぎし詰めています。ゆくゆくは、もう、ずばっと処分して、すっきりしたい衝動も...
大地震がターニングポイントになったのは間違いない気がしてます。生活、生き方、持ち物もろもろ。
危うさに立つ平和ってどんなんだろ、と思いつつ、暮らしてます。
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