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『人生を豊かにする学び方』(汐見稔幸著)にまなぶ

ちくまプリマー新書というのは、中高生を対象とした新書シリーズなのですが、
相当昔「中高生」だった世代にも、なかなか読ませる内容が多く、
それでいて、ツウぶらず、さらに話題性を狙ったりもせず、オーソドックスだけどきらっと光るラインナップで、
私は好きです。

そんなシリーズが並ぶ本屋の本棚で見つけてきたのはこちら。


NHK「すくすく子育て」でいつも温かいまなざしで見守って下さる汐見先生の本です。
帯には「学生も大人も!」一生役に立つ学び方とあります。

主として、受験勉強や人生に悩む年頃の皆さんに向けて語られておりますが、
「生涯イチ学習者」の語学フリークにも大変心支えられる内容です。
たとえば、「学ぶ」というところに「語学を」を補って読むと、本当にぴったりきます。

学生さん向けに勉強のやり方も書かれていますが、
これが、いわゆる「ハウツーもの」のような押しの強い書き方ではないのがいいですね。
取り立てて目新しい技はないのですが、
要は子育てのごとく、「肩肘張らずに自然体で、好きなように」ということが根底に流れています。

最終章に書かれている、「学び」の三段階は、初めて知った内容ですが、これはぐっときました。
つまり、
「端緒知」「実践知」「人格知」
の三段階。
知って、深めて、物の見方も変わっていく。
「学び」の醍醐味ここにあり、と感じました。



by hao3chi1 | 2017-10-12 18:04 | ほん | Comments(0)

『60歳からの外国語修行』(青山南著)に憧憬

語学本と言えば、こうやって私は話せるようになっただの、なんだのと、成功話が多いわけですが、
なんと、この本は、「話せるようになる」ということが主題ではなく、
語学研修にこと寄せてメキシコに行ったら、超楽しかったし、また行くし、
という60歳紳士の、語学エッセイなのです。

黒田龍之介先生の語学漫談も大好きですが、青山南先生のこれも、ツボです。
これは、語学エッセイの新ジャンルかも。

なんといっても、「NHKスペイン語講座」の4月と10月を延々と繰り返して、某放送局を潤すも、そんなわけで肝心のスペイン語はさっぱりで、
しかしながら、そこで「努力と我慢が足りん」などとは考えず、
「これは、ナマのスペイン語にどっぷり漬かる環境にないことがいかん」と看破、
単身、ネットで探したメキシコの語学学校に入学してしまう、という行動力。
しかも、メキシコの一般家庭にホームステイ(お互いに、ほぼ語学では通じ合えない状態で)。
それがまた、見境のない青年ではなく、60歳、著名翻訳家の青山先生なのです。

要所要所にスペイン語知識を入れつつ、現地の状況やら、学校の同級生の様子やらを取り混ぜつつ、
「語学好き」「語学研修で外国行くって最高」といううきうき感があふれています。

うらやましい。
私もいつか行きたい。と、心底ふつふつとする一冊でした。
是非、続編お願いします。


by hao3chi1 | 2017-10-10 16:32 | ほん | Trackback | Comments(0)

役に立っても立たなくても

「必要に迫られて」という向きにははなはだ申し訳ないのだけれど、私にとっては語学は道楽である。趣味とか楽しみとか、そういうジャンルである。

これまで、多言語に手を出しては、ほほう、とか、へへえ、とか、おもしろがっている。

英語については、中学1年生の時から、どういうものか、ラジオ講座を中心として、いまだに途絶えることなくかかわっている。TOEICを受けてた時期もあったけれど、試験が是とする方向が私とは異なることがわかった時点で、「投了」となった。

(つまり、TOEICの点数で、なにか恩恵を得たい、ということではなかったのである。)



もちろん、ある言語が話せたり読めたりすれば、グローバル社会では、いろんな情報をやりとりできるという点においては有用なんだろうけど、語学について、「役に立つかどうか」という視点で考えたことはなかったし、これからもたぶんないと思う。

おそらく、そのほかの「好きでやってること」について、それを「好きでやってる人」は「役に立つかどうか」では考えたことないんじゃないかな、って、ぼんやり思っている。

音楽とか、俳句とか、料理とかもそうかもしれない。



だから、そういう自分にとっての道楽みたいな趣味を人に説明するとき、「それって、なんかの役に立つんですか?なんかメリットあります?」って問われると、言葉に窮する。

えーっと、楽しいから、おもしろいから、きれいだから、というような、実利とはほど遠い言葉しか浮かんでこない。

損得によらない「道楽」の滋味は理屈からはずれたところにあるように思う。



スウガクって、なんの役に立ちますか?』(杉原厚吉著、誠文堂新光社)を読み、本論とは関係ないところなんだけど、語学がらみでちょっと考えてみました。

スウガクは、それ自体で、十分立派に面白いし、わくわく感あると、思います。

その上で、世の中をスウガクの視点から切り直すと、新たに見えてくるものもあり、特異なことだと思い込んできた物事に潜む普遍を見つけ出すこともできそうです。




by hao3chi1 | 2017-02-02 21:38 | ほん | Trackback | Comments(0)

『今日の空』なんどもなんども

ほぼ日で、かつて「写真がもっと好きになる」という連載がありました。
そこで、写真を教えて下さっていたのは菅原一剛さん。
その連載は同名の本にもなり、読むたび、もっと写真が撮りたくなります。

その一剛さんが、毎日一枚、その日の空を撮り、ウェブにアップしているものが、写真集になりました。
今日の空
今日の空

このほど、写真にはまるにあたり、この写真集を再度見返しております。

なにげなく、なんでもなく、切り取られた一瞬の空ですが、
その時々の光や音や、気持ちまでもが、かすかに聞こえてくるような写真です。
写真を撮った日時、場所は付記されていますが、その他の撮影データは一切なく、純粋に写真と向き合うことができます。

自分の感覚を映しこみ、見る人に伝えられる写真。
そんな写真を撮れたらいいなと思います。

お知らせ
by hao3chi1 | 2013-05-02 20:01 | ほん | Trackback | Comments(0)

GK川島選手の語学本、読みました

新聞広告で見かけてチェックしていたら、今日、本屋さんにあったので、早速購入、読了しました。
目下、日本代表GKで、ヨーロッパのあちこちのチームで活躍中の川島選手の語学本です。

本当に「英語を話したい」キミへ
本当に「英語を話したい」キミへ

英語をどうやって身につけていったのか、そこから多言語(イタリア語、ポルトガル語、スペイン語、そしてフランス語)へ広げていったやり方など、実体験に基づく内容です。
川島選手ファンを意識したのか、文章の途中にプライベート写真が挿入されていて、読みにくいのは読みにくいのですが、まあ、コアな語学マニアだけを狙ったものでもないので、仕方ないかと。
語学を使って、とにかく周りとコミュニケーションを図る、という徹底した態度がうかがえます。

語学愛好者としては、そうそう、うんうん、同じ血が流れとるなー、と共感を覚えた一冊でありました。
読後は、モチベーションがめらっと燃えて、明日からますます、語学に励めそうです。
by hao3chi1 | 2013-04-04 21:45 | ほん | Trackback | Comments(0)

『外国語上達法』千野栄一著を読む

本屋で見かけて気になって手に取り、ついに買ってきて読みました。
外国語上達法 (岩波新書 黄版 329)
語学習得術はシュリーマンに始まり、黒田龍之介先生やピーターフランクルさんほか、いろいろ読みましたが、この千野先生もすばらしい内容です。

目次もまた秀逸で、小見出しを読むだけで、すぱっと来る感じがします。

特に印象に残ったのは、
・その言語を身につける目的をはっきりさせると、どこまで到達できればokかが明確になる
・まずは語彙1000語をものにする(書いて覚える)
・毎日少量を繰り返す
・辞書はその編集主幹のはしがき、編集方針、使い方への指示を必ず読む
・その言語の背景「レアリア」をおさえる
というところ。

早速、うちにあるブラポル語辞書のまえがきと凡例を読みました。なるほど。
そして、今月はブラポル語の1000語をマスターすべく、毎日がんばってみます。

岩波新書黄色本ですが、さすが文章がよくこなれていて、読んでいて楽しい一冊です。
語学フリークのみなさま、必読ですよ(もうお読みかもしれませんね)。
by hao3chi1 | 2012-01-02 17:20 | ほん | Trackback | Comments(4)

ローマ人の物語、を読み始める

もう何年も前から読みたい読みたいといいながら、そのままになっていた、
「ローマ人の物語」(塩野七生著)。
単行本シリーズのときから、いつかは読破したいと、思っていました。
新潮文庫から、持ち運べる大きさの文庫本でシリーズが発刊され、
第一巻を購入したのですが、それからまた何年も経って...

このまま、積ん読か、と思われたのですが、ついに時は熟したようです。
何か呼ぶものがあり、昨日からとうとう読み始めました。

予想以上にすばらしい本です。ぐいぐいと引き込む筆力に圧倒されつつ、読み進んでいます。
名著の名高いこのシリーズですが、さすがです。
世界史の中でもローマ時代には少し関心があったのですが、
それ以上に、「物語」として読ませます。
語る視点も縦横無尽で、歴史が立体的に見えます。

本屋へ通って次々と買ってくることになりそうです。
大人買いすると、読みふけって何も出来なくなりそうな予感。
一冊ずつ買ってきます。
by hao3chi1 | 2009-08-29 07:47 | ほん | Trackback | Comments(0)

ブラジルのかわいいデザインたち

本屋さんをぶらぶらしていて、一冊の本を発見。
題名は、
「ブラジルのかわいいデザインたち」
・植嶋秀文、井岡美保
・ピエ・ブックス
・1900円


ブラジルで普通に売られている、牛乳パックとかスプーンとか、そうしたこまごました雑貨のデザインが載っていて、とっても楽しい本です。
ブラジルのサザエさん一家とも言える「モニカと仲間たち」(本にそう書かれていたので抜粋)とか、キャラクターもののグッズも載っていて、かわいい〜。
街についてもちょこっと載っていて、読むと(見ると)行ってみたくなります。

同じようなシリーズで、
・ロシアのかわいいデザインたち
・メキシコのかわいいデザインたち
・中国のかわいいデザインたち
・北欧のかわいいデザインたち
・西欧のかわいいデザインたち
・東欧のかわいいデザインたち
・南欧のかわいいデザインたち
というのがあるようです。

ピエ・ブックスという出版社、デザイン関係のお仕事が主のようですが、なかなか、おしゃれな本を出しているみたいですね。
リアルの本屋でなくては見つけられなかった本と出版社でした。
by hao3chi1 | 2009-08-18 06:18 | ほん | Trackback | Comments(0)

ブルーバックス目録

本屋さんに行ったら珍しく、「ご自由にお取りください」といろいろな新書の目録が置いてありました。
夏休みシーズンなので、学生さんへのアピールのようです。
目録、ず〜っと探していたので、これはチャンスとばかり、何種類かもらってきました。
そのなかのひとつが、講談社ブルーバックスのもの。
ご存じとは思いますが、科学ものの老舗新書です。学生時代には何冊か読んだことがあります。

目録には現在入手できる(つまり、絶版になっていない)ものの情報と、過去に出版されたものの書名とが載っていました。意外にも、古いものはほとんど絶版になっています。いや、古いものでなくても重版はしない方針なのか、と疑うほどに、潔く淘汰されていて、びっくり。かなり入れ替わりの早い新書のようです。
ということは、
「いいな、これ」
と思ったときに買わないと、次はない、ってことなのね。
科学は日進月歩と言われますが、ブルーバックスもそれに近いものがありそう。
目録でおもしろそうなものは拾って、この次、本屋で見てみなくては。
by hao3chi1 | 2009-07-27 06:06 | ほん | Trackback | Comments(0)

日本人の知らない日本語

外国から日本へおいでになった方々とのやりとりを描いた本はいろいろありますが、
(例:有名処では「ダーリンは...」シリーズとか、自分が外国に行った系では「トルコで私も考えた」とか)

これは、日本語学校の先生と外国人学生とのやりとりが漫画になったものです。
新聞広告で見かけて、早速、本屋で探してみました。

日本人の知らない日本語(蛇蔵&海野凪子、メディアファクトリー、880円)

いや〜、笑っちゃいけないかと思いつつも、爆笑吹き出しシーンの数々、
しかも、日本語なのに私には説明できないぞ、という事柄、多し。
特に、敬語の使い方とかね。

あとは、登場人物が濃いです〜。
任侠映画で日本語をマスターした、フランス上流婦人(自宅はシャトー)の自己紹介が
「おひかえなすって、」
で始まるとか。

日本語教師って大変だな〜と思いながらも、
日々、目から鱗でおもしろそうだな〜とも。

外国人学生の「素朴な奇問」満載、凪子先生、奮闘してます。
是非是非、読んでみてください。
by hao3chi1 | 2009-07-24 06:07 | ほん | Trackback | Comments(2)