本は魔物、のおはなし

本棚を整頓すればするほど、じゃんじゃん出てくる、「好き」でもなく「必要」でもない本。
床積みしていましたが、出入りにも事欠くようになったので、ひとまず、「図書館に寄贈」する本を搬出することにしました。

車がずしっと傾くか、というくらい積み込み、図書館へ。
一応、寄贈を受け付けてもらえるかどうか確認し、車からカウンターまで往復すること数回。

ありましたねー、数えて頂いたら百冊越えてました.....。

受け付けて頂き、本当にありがとうございました。
もちろん、図書館側でこのあと、検分し、所蔵に加えるもの、リサイクルに出すもの、と処理されるので、全部が書棚に出されるわけではないのですが、売りに出すよりは手放すときの心的障壁が低いので、利用させて頂いております。

図書館に来たついでに、書架を眺めてきました。
中にはかつてうちの本であったものも並んでおりました。

それにしても。
あまつさえ、あれだけ処分し、うちにまだまだ(未読)本があるのに、

なぜに、書架を見ていると、借り出して読みたくなる本がたくさんあるのでしょう?

そして、同じように字が一杯書いてある新聞は読んだら捨てられるのに、

なぜに、本は捨てがたいのでしょう?

「読んだらメモ取って処分する」と説く本も読み、そうよねー、と同感、やってみたこともありましたが、続きませんでした。
この「メモを取る」というのがネックなんですよねー。
「メモを取ろう」と思いつつ、そのまま本棚に静置、というのが繰り返されて、あふれていくわけです。

そもそも、うちにある本(絵本とか料理の本、テキスト関係は除く)で、3回以上読んでる本って、

・古今和歌集(岩波)
・and I love her.(片岡義男)
・写真がもっと好きになる(菅原一剛)

の3冊くらいしかないんじゃないかしらん。
そういうことを考えると、

本はもっと少なくていい。

となりますね。
「読んだらためずに循環させる」という流れをつくってもいいかな、と思っているところです。
# by hao3chi1 | 2014-04-29 14:47 | 日記 | Trackback | Comments(0)

語学本がどっさりと

久々にブログを書こうと思って前回の投稿を見れば、
奇しくも、本のおはなし。

いやはや、同じ悩みをずーっと抱えておりますな。

ゴールデンウィークのお休みを頂いたので、まずは懸案の本棚から、と。
最近、よい本を読んだので、

それに従って、やってみました。

本棚全部というのはさすがに気が重いので、一段ずつ。
その段にある本を全部出して、「好きな本」「必要な本」「その他」と分類。
「その他」は更に、「処分(書き込みとかあるやつ)」「図書館」「とりあえず保管」に分類。
棚を拭いたあと、「好きな本」「必要な本」をもどす、という作業です。

なんか「在庫一掃総ざらえ」という感じでしたが、いやもう、出るは出るは、ポルトガル語の語学本がわんさか。
ポル語本って、最近こそ、浜岡先生ががんばって出してますが、基本的には「めったに出ないレア本」の類なので、「見つけたら即買い」になります。
また今度、と思っていたら、初版(しかも少量)売り切り終了で涙、という目に何度か遭ったので、条件反射的に、amazonポチ、とか、レジ直行、とか繰り返していたら、

ポル語本が、30冊以上に!!!
(辞書、NHKテキスト類除く)

しかも、当然ながら、未読多数

いくらなんでも、これは全部、読み切らないうちに... という気がしてきました。

どうしよう。

未読のヤツはとりあえず飛ばし読みして、身に合うヤツと合わないヤツに振り分けるか。それとも、この際、目をつぶって、えいやっと.....
(たしか、数年前の、中文本のときは、えいやっと、だった気がする。ただ、中文の場合、良書が次々と出るので、そういう意味では、さよならしても気が楽であった。)

む〜〜〜

あ、悩む間があったら、片付け片付け。
# by hao3chi1 | 2014-04-28 09:06 | ことば | Trackback | Comments(0)

本と空間、のはなし

春です。
日差しは日ごとに明るくなり、「心機一転」「スタート」ということばが似つかわしい時期になりました。

こういう、勢いのある季節にこそ、日頃気になっているあれこれを片付けなくては。

あれこれのなかで、一番気になるのにもかかわらず、一番手がつかない、あれ。
大量の本と、空間確保、の件です。

いっそ、ごっそり捨ててしまえばすっきりするのに、といつも思うのですが、背表紙を見ると、そんな決意もどこへやら、へなへなと、「また読むし、読みだろうし」という思いに駆られて、結局、手つかず。
年に何回かは、「これはもう読まないだろう」という本を図書館に寄贈して減量を図っていますが、それ以上に、買ってしまうので、全体としては、全く減りません。
本と本の隙間で、勉強したりPC使ったりしてます。
(さすがに、地震大国にいるので、隙間で寝たり食べたりは危険すぎて控えています。)

本も本とて、気の毒な感じです。
本棚も、奥と手前の二段構えで本を詰め込んでいるため、奥に入れられた本は、「あったっけ?」と言う程度の存在感となっています。
(そのためか、買ったあとで、あれ、あったんだこの本、ということも、最近数回ありました.....まずい。)

そもそも、読もうと思って買った本で一度は読んだ本なので、それなりに魅力があるわけで、「これは全然いらない」というものは既に残ってないのです。
(もちろん、まだ読んでないのも結構あって、それはそれで、「これから読む予定」なので、読まずに処分できない.....)

うーん、困った。
ココロを鬼にして、絞り込んで処分するか、それとも本以外の諸々を絞り込んで処分するか。
なんとなく、後者になりそうですが.....
# by hao3chi1 | 2014-03-16 16:56 | 日記 | Trackback | Comments(0)

まいにち、が一番身に合ってたはなし

啓蟄の頃を過ぎると、ごそごそとうごめき始める、語学虫ですが、
この春はなんと、ロシア語!
過去にも一度、黒田先生トークに惹かれて聴いた「かたつむり」のラジオ講座ですが、
それをまたぞろ、引っ張り出してきて、やっております。

初回挑戦時は1週間(つまり5回分)で頓挫しましたが、今度は、がんばってますよ、10回目(つまり2週間分)を突破しました。キリル文字も、半分以上は習ったし(覚えたし、というところまではいかない)。
もちろん、カタツムリ初級は、今は放送してないので、前回挑戦時に録音保存しておいたヤツを毎日1回分ずつ聴いております。
録音しておいたヤツなので、文字通り「まいにち」聴けます。
実際の放送だと、土日はやってないので、だいたいそこで気が抜けるのですが、「まいにち」聴けるので、習慣のように(あるいは惰性のように)、きっちり聴けております。

これが実は、私の場合、「継続の鍵」だったとは!
「かたつむり」をまいにち聴いてみて、予想外に続いているので、なんでだろうなあ、と考えてみたところ、行き当たりました。

そうです、「まいにち」聴くこと。

「まいにち」語学テキストを読む、というのも同じようですが、私にはうまく作用しないようで、語りかける先生がいて、練習するテキストなりスキットなりがあり、それがまた復習できるくらいの適度なボリュームで、まいにち、こつこつと積み上げていく、この気分の良さ。
これだわー、と、自分の「基礎英語時代」を思い出しつつ、再確認したのでありました。

「アンコールまいにち」のいいところは、(私がいうまでもないことですが)、全体像が眺められること。
かたつむりの初級編は120課あるのが最初の目次で出ているので、自分がどのへんまで聴いてきたのかをいつも確認できます。
これも、くじけないポイントかも。

カタツムリ中級編は既に録音してテキストも入手してあるので、来年度後半の上級編を録音すれば、カタツムリシリーズは全揃いです。
だからといって、私のロシア語が完成するわけではないのですが、ひとまず、登る山を地図上で決めた、というところでしょうか。

さしあたって、日常生活でロシア語を使う予定もないので、完全に、「趣味」ですが、これはこれで、未知のキリル文字でもあり、楽しく、ストレス解消にもなっております。
# by hao3chi1 | 2014-03-09 16:57 | ことば | Trackback | Comments(2)

またまた台所用品で悩む日々

オーブンを買うの買わないので、2年くらい悩んだ末、やっとこさ、デロンギのオーブンを購入。
目下、幸せな、お菓子焼き生活を送っておりますが、
昨今、また、新たな悩みが勃発しております。

鍋を買うかどうしようか?

ちょうどミルクパンくらいのサイズの鍋を、もう一つ買うかどうかで、悩んでおります。
現在あるのは、月兎印のホーロー鍋。
かれこれ、10年以上は使っておりまして、特に、問題はありません。
が、ホーローであるが故に、

炒めてそのまま煮る

とか、

カラメルみたいに、焦がして作る

とかという料理は、向いておりません。
そういう品目を作らないように日々過ごしておりましたが、しかし、そろそろ作りたくなってまいりました。
ずっと以前には、そのへんで買ってきたアルミ雪平鍋を使って、そのあたりは作ってましたが、現ホーロー片手鍋導入時に処分し、現在に至っております。

で、現在、悩んでいるのは、
・アルミ打ち出し雪平鍋にするか
・テフロンコーティング片手鍋にするか
・やっぱりこのまま、ホーロー鍋で暮らすか

という3点。個人的には、年齢的に考えて多分、料理可能年齢上限までは使えそうなアルミ打ち出し雪平鍋(ただし、いいやつ)に惹かれておりますが、焦げに強いテフロンも魅力的ですし。ただ、テフロンだと、経験的に3年に1回くらいの買い直しが必要になるかと。

さらに、オーブン問題でもひっかかった、置き場所。
既に、台所のつり棚は現在のお鍋さんたちで一杯であり、そこにもうひとつは置けない公算が高く、しかし、今あるのを処分する予定もないので、さて、どうする?と言うところであります。

もし新たな雪平鍋を買ったら、
カラメル作れるし、リンゴの甘煮作れるし、絹さやとちくわの卵とじ作れるし、
あー、やっぱり買いたい。

焦げてもこすれば落ちるアルミ鍋もいいよなあ。ステンレス多層鍋は重いし高いから考えてないけど、普通のテフロン鍋もちょろっと使うには悪くないよなあ。

悩む悩む、もうしばらく悩んでみます。
# by hao3chi1 | 2014-02-01 19:04 | 日記 | Trackback | Comments(2)

ほぼ毎日ほぼ日生活:新年おめでとう編

明けましておめでとうございます。
今年も充実したほぼ日生活にならんことを!

というわけで、新年恒例、「ほぼ日手帳御入替の儀」であります。
2013年のほぼ日手帳のカバーに細々と入っている、メモ帳とか、下敷きとか、付箋とかシールとかテンプレートとか、鏡(ほぼ日手帳謹製)とか、写真とか、もろもろをごっそりと、2014年のに移す、という作業です。
すっかり忘れ去られてた手帳グッズが、カバーのポケットの奥から出てくる、という、再会場面も、あります。

もちろん、移しつつ、2013年の手帳をぱらぱらとめくり、「そういえば、そういうこともあったな(というか、やったな)。」とか、追憶にふけるわけです。しみじみ。
そして、新しい手帳に、既に決まっている予定などを書き込み、備忘録的メモを書き写し、自前の4色ボールペンを差し替えて、めでたく完了です。
(ほぼ日手帳に毎年ついてくるボールペンも好きですが、緑色がついてないんですよねー。齋藤孝先生ファンとしては、緑色ははずせないんですよ。)

これから1年、この手帳と共に、どんなことに巡りあうのか、ちょっとわくわくします。
さらに、今年も、「ほぼ毎日ほぼ日生活」を全うしようと、心に誓う元旦でありました。

(年明けに予定されている、OHTO新作がとっても気になる、気になる。まさか、あの「誤解されやすいくま」で終わりということはあるまいね。)
# by hao3chi1 | 2014-01-01 17:46 | ほぼ日 | Trackback | Comments(2)

お直しの年の暮れ(備忘録)

なんだかんだと、今日で今年もおしまいです。

この暮れに向かって、なんだかいろいろ、お直し、やっております。

そもそもは、お気に入りのジーンズのヒザが抜けたので、アイロンパッチで直したあたりから始まり、
枕カバーが薄くなって破れたのをパッチワークしました。

そうこうするうち、自転車のギアがさびて動かなくなっていたのに気づき、これはさすがに自分ではできないので、知り合いの旦那さんにお願いして、修理していただきました。

さらに、洗濯機が途中で止まるようになってしまい、サービスの方に来ていただき、パーツ交換・修理を行ってもらい、無事、完動するようになりました。

冬休みに入り、自由な時間ができたので、
ほぼ日で買った、千鳥格子の素敵なストールをひっかけて糸が寄っていたのを、一目一目動かして元に戻し、
亡母に買ってもらった手袋の親指がすり切れて穴が空いてたので、別糸で編み直しました。

その他、DIY系としては、棚の扉が緩んでいたのを締め直したり、網戸の補修をしたりしました。

あ、「運動不足」もお直しして、休みに入ってから毎日、スロージョギングやってます。

... 我ながら、ちまちまとよく直しました。
いずれも、ええいと捨てちゃってもよかったようなものですが、どうも愛着があるモノが多くて、ほぼ日の連載で「お直しとか」を読んだせいもあってか、がんばってみました(あんなふうに、芸術的には直せなかったけど。)

こんなに集中的に、いろいろ直したのは初めてかも。
直したあとに、何が来るのかはわかりませんが、

まずはみなさま、よいお年をお迎えください。
# by hao3chi1 | 2013-12-31 17:14 | 日記 | Trackback | Comments(0)

日本語教育能力検定試験合格の記録(その2)

基本テキストとしてはアルクの通信講座にお世話になりましたが、
合格の決め手はなんといっても、直前1か月の追い込み、でした。
ここで使ったのは、この問題集。



黒と黄色の配色から、通称「トラ本」と呼ばれる問題集です。

執筆者の泉先生が「これを3回やれば絶対受かる」と言うだけあって、時間切れで2回しかできなかったけど、合格しました。
冒頭にある「合格指南」を読むだけでも、価値あります。
この本のいいところは、解説がしっかりしてるのは当然として、試験前の心構えとか、試験中のワンポイントアドバイスとか、そのあたりの、ぐっとくるアドバイスが要所要所に埋め込まれているところ。
さらに、筆記問題2問を書いて出版社に送ると、泉先生が直々に添削して、送り返してくれるところも嬉しいサービス。(試験2週間前が添削締め切りなので、ギリギリだった私は郵便局から速達で送って、無事、添削してもらいました。励ましのアドバイスも書いてあって、結構、支えになりました。)
さらに、今年からは、音声問題部分がアプリになり、これはものすごーく役に立ちました。iPhoneに入れて、時間が空いたときに繰り返しやって、地道に正答率をあげることができました。アクセント問題については、繰り返しアプリをやったおかげで、「ことば」ではなく「音階」として聞こえるようになったおかげで、本番はばっちりでした〜。

もちろんアルクからも「合格するための本」が出ていて、これもやりましたけど、お薦めひとつ、となると、やっぱりこのトラ本ですね。

それから、問題集というのではないですが、過去問2年分はやりました。本当は5年分やりたかったのだけど、時間がありませんでした...
# by hao3chi1 | 2013-12-31 17:01 | ことば | Trackback | Comments(0)

日本語教育能力検定試験合格の記録(その1)

このたび、平成25年度日本語教育能力検定試験に、無事、合格しました。

やったー、うれしいですー。

受験を思い立ったワケは、
「Lang-8で、いつもいつも、ブラジルのお友達に、たくさん添削してもらい、更に詳しい文法的解説もしてもらっているので、なんとかお返ししたい」
というもの。
Lang-8のお友達の書いた日本語を添削はできても、どうしてそうなるか、という解説が今ひとつうまくできないのが歯がゆくて、いっそ勉強してみるか、ということで、始めました。

実は、思い立ったのは去年で、去年は受験申し込みまでしたのに、まったく勉強できず、未受験で終わり、今年こそは、ということで臨みました。

受験日直前、合格者ブログを読んで、その内容にとても支えられたので、ご恩返しに、何回かに分けて、どんな風に勉強したか、などなど、綴ってみます。

今日はまず、基本テキストに使ったもののご紹介。
いわゆる、日本語ボランティアの経験もなく、受験向けのスクールも近所にないため、当然ながら、独学となりました。
となると、使うのは、通信講座のみ。
私が使ったのは、アルクのNAFL日本語教師養成プログラム
年明けに「合格パック」という、テキストから受験申請書まで一切合切パックに入ってます、というのを、ばーんと購入(かなりなお値段です)。まず、「払ったお金の圧力」を自分にかけました...
とはいえ、仕事しつつ、家のことしつつ、町内のことしつつ、もろもろしつつ、なので、あっという間に日々は過ぎ、ゴールデンウィークに。
このままではまた今年も流れちゃうぞと、気を取り直し、教材に取りかかりました。

とはいえ、アルクのテキスト、24冊もあって、それぞれ、字がびっちり...
ここは、TOEIC方式でやるしかない、と決め、まず、巻末の提出用問題をオープン。
問題に出てくることは重要なことである、という認識で、とにかく、
問題→本文から該当箇所を探す→そこに線を引く(引くだけ。あとから見直すことはほぼなかった)→解答
と言う流れで、ひたすら、問題を解きました。
が、音声のところはどうしてもCDを聴かなくてはならず、そこで失速。
次に気を取り直したのは、8月下旬でした。
1週間に2つくらいのペースで、必死で問題を解いては提出。
検定試験には記述問題もあるので、アルクについている添削記述問題ふたつを9月末になんとか提出。
試験1か月前までに何とか全部出し終わる、という、かなりぎりぎりなスケジュールでありました。

テキストをまとめたり、要点集を作ったりした方のレポートも読んで、ノートブックは買ってみましたが、とてもそんな余裕はなく、結果的には、自分の現実に即した「TOEIC方式(問題を先に読んでから本文を読んで解く)」がよかったかなーって気がします。(実は、スキャナーも買ってみた... 使わなかったが。)
# by hao3chi1 | 2013-12-22 16:58 | ことば | Trackback | Comments(0)

第二言語教育観の変化

つい最近、第二言語教育論について読みかじる機会があり、自分のことば道楽を省みて、思うところがあったので記録しておきます。
なお、以下は個人的感慨を除き、すべて「知ったかぶり」の内容であることを、最初に言い訳しておきまして。

古来、母語以外の言語を学ぼうとする企みは繰り返されていて、どうやったらちゃんとマスターできるのかに語学マニアな人は今も昔も四苦八苦しているのであります。

1)文法訳読法
19世紀半ばくらいから、ヨーロッパではラテン語読解のため、文書を訳して読むという「文法訳読法」が盛んになりました。これは、ラテン語という言語上、「話す」「聞く」は不可能なわけで、いわずもがな、読み書きが中心になっております。
これは、「先生がしゃべれなくても教えられる」というメリットもあり、今なお、脈々と受け継がれている言語教育スタイルとなっております。
→私の高校時代でやってた「リーダー」なんかはまさにそれ。ひたすら読んで訳す訳す訳す、というもの。大学の英語も、ドイツ語の一部もそんな感じだったなー。
これの問題は、もちろん、「話したり聞いたりする能力が身につかないので、いわゆる、コミュニケーション力はつかない」ということ。
日本の英語教育は今、過渡期にあると思うけど、さんざん指摘されてる問題点は、とっくの昔に言語教育界では気がついていたことなのでした。

2)ナチュラル・メソッド
文法訳読法じゃ、しゃべれんじゃないか!というワケで、「子供が言葉を習得するようにやってみるべし」で提唱されたやり方が、ナチュラルメソッド。
翻訳を入れずに、「聞く」「話す」「読む」「書く」の順に習得させる、ベルリッツメソッドが有名。

3)直説法
ナチュラルメソッドの考え方は、直説法に引き継がれ、言語の基本を話し言葉に置き、目よりも耳からことばを入れるのが特徴。
文法や語彙も、文脈から身に付けていく。
これの問題は、抽象的な概念の習得が満足に行きにくいということでした。

4)アーミー・メソッド
第二次大戦末期、アメリカ陸軍で実施された言語訓練プログラムです。
最初に、言語学的に文法を講義し、そのあと、徹底的に例文を暗記して自動的に言えるようになるまでやる、というもの。
これで、日本語を身につけた方に、ドナルド・キーン先生がいらっしゃいます。

5)オーディオリンガル・メソッド
アーミーメソッドの流れを受け継ぎ、音声認識と反応の習慣化に重点を置いた教育法。
モデルダイアログがあって、教師の音声に引き続き、まねて繰り返すと言う練習、置き換え練習、文をだんだん長くしていく拡張練習などが特徴。

→おお、これは、懐かしの、基礎英語・続基礎英語で延々やった練習法ではないですか。
1960年代に世界中で広く行われていたらしく、当時の日本は世界とタイムラグがあっただろうことを推測すると、ぴったりきます。

がしかし、これとても、満足できる教育法ではなく、「形重視で意味が伴わない」とか「実際の場面では役に立たない」とかという批判が噴出、新たな方法が模索されるようになります。

→大局的にはそうなんですが、その時代にこれで習得した私などは、今もって、このやり方が一番しっくりくるような感覚があります。スズメ100まで踊り忘れず、というか、キューが出て練習するなんて、今でも好きなんですよねえ。。

6)コミュニカティブ・アプローチ
アンチ・オーディオリンガル・メソッドとしてはいろいろ出たのですが、大きな流れとしては、1970年代以降ヨーロッパから広がった、コミュニカティブ・アプローチがあります。
これは文字通り、コミュニケーション、情報伝達をメインにおいた教育法で、教師主体ではなく学習者主体で行うものになっています。
サバイバル的な内容から、アカデミックなコース設定までさまざまですが、「意思疎通ができる言語能力」の習得を目指しています。
場面別の単元設定などは、これに該当するのかも。
→たぶん、日本の英語教育も、こういうセンで行きたいのだろうとは思いますが、そもそも、学習者に明確な「ニーズ」がなければ成り立たないというところが、一番の難点ではなかろうかと。

で、結局のところ、識者によれば、
「言語教育にゴールド・スタンダードなし」
ということになるらしいです。
これまで、開発された様々なメソッドを個々人の志向・適正に合わせて組み合わせて行うのがよし、ということらしいです。

なるほどねー。
今まで知らず知らずに、オーディオリンガル・メソッドに染め上げられてたワケですが、こうして概観してみると、他のやり方も実は開発されていて、それぞれいいところがあるってことですね。
独学の場合、文法訳読法とオーディオリンガル・メソッドになりがちですが、スカイプなどを使って、コミュニカティブ・アプローチで苦心してみる、というのも語学力アップにつながりそうです。
# by hao3chi1 | 2013-11-05 16:26 | ことば | Trackback | Comments(0)