尾形光琳300年忌記念特別展「燕子花と紅白梅」

根津美術館にて開催中の「尾形光琳300年忌記念特別展 燕子花と紅白梅」に行ってきました。
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初めて行った根津美術館は、青山のオシャレな通りを抜けた先にある緑陰の中に静かにたたずんでいました。
尾形光琳の「燕子花図屏風」と「紅白梅図屏風」を一度に拝見できるのは56年ぶりとのことで、わくわくして足を運びました。

燕子花図屏風では、なんといっても屏風という大画面の使い方に感銘を受けました。
右側屏風に見られる、水平の中の上下動、そして、左側に見られる、無限の広がりを感じさせる対角線の使い方。
画角の切り取り方は、後の北斎などの浮世絵に見られる画面構成と共通するものがありますね。
このあたりのバランス感覚は江戸時代のアーチストが素地として持っていたのかもしれません。

そして、庭園で今まさに咲き誇るカキツバタ。
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この時期ならではの趣向です。
「いずれ菖蒲か杜若」といわんばかりの、リアルとデザインの競演。
粋な演出を心から楽しみました。

紅白梅図屏風は、中央の流水に情念のようなものを感じました。
あの曲線は独特ですね。ぐっと視線を引き寄せます。
本来はあの曲線は銀色だったそうなので、当時はとてもきらびやかなものだったのかなと思います。
今よりもずっと豪奢な印象の屏風だったのかもしれません。

元禄文化華やかなりし頃の絵師尾形光琳。
江戸の美学を堪能した展覧会でした。

by hao3chi1 | 2015-05-11 21:56 | アート | Trackback | Comments(0)
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