「必要に迫られて」という向きにははなはだ申し訳ないのだけれど、私にとっては語学は道楽である。趣味とか楽しみとか、そういうジャンルである。 これまで、多言語に手を出しては、ほほう、とか、へへえ、とか、おもしろがっている。 英語については、中学1年生の時から、どういうものか、ラジオ講座を中心として、いまだに途絶えることなくかかわっている。TOEICを受けてた時期もあったけれど、試験が是とする方向が私とは異なることがわかった時点で、「投了」となった。 (つまり、TOEICの点数で、なにか恩恵を得たい、ということではなかったのである。) もちろん、ある言語が話せたり読めたりすれば、グローバル社会では、いろんな情報をやりとりできるという点においては有用なんだろうけど、語学について、「役に立つかどうか」という視点で考えたことはなかったし、これからもたぶんないと思う。 おそらく、そのほかの「好きでやってること」について、それを「好きでやってる人」は「役に立つかどうか」では考えたことないんじゃないかな、って、ぼんやり思っている。 音楽とか、俳句とか、料理とかもそうかもしれない。 だから、そういう自分にとっての道楽みたいな趣味を人に説明するとき、「それって、なんかの役に立つんですか?なんかメリットあります?」って問われると、言葉に窮する。 えーっと、楽しいから、おもしろいから、きれいだから、というような、実利とはほど遠い言葉しか浮かんでこない。 損得によらない「道楽」の滋味は理屈からはずれたところにあるように思う。 『スウガクって、なんの役に立ちますか?』(杉原厚吉著、誠文堂新光社)を読み、本論とは関係ないところなんだけど、語学がらみでちょっと考えてみました。 スウガクは、それ自体で、十分立派に面白いし、わくわく感あると、思います。 その上で、世の中をスウガクの視点から切り直すと、新たに見えてくるものもあり、特異なことだと思い込んできた物事に潜む普遍を見つけ出すこともできそうです。
by hao3chi1
| 2017-02-02 21:38
| ほん
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